研究概要
本研究は、医師の管理のもと、実際のTPAフィルター搭載空気清浄機利用者にご協力いただき実施した臨床研究です。
研究項目 | 内容 |
研究名 | TPA®フィルター搭載空気清浄機を用いた環境整備がスギ花粉症の症状、QOL、労働生産性に与える影響についての検討 |
研究機関 | 牧の原なのはな耳鼻咽喉科 、国際医療福祉大学成田病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 |
研究者 | 増野 聡 医師 、岡野 光博 医師 他 |
研究主導 | 株式会社トゥーコネクト |
対象 | 牧の原なのはな耳鼻咽喉科にてスギ花粉症と診断され、薬物療法を行っている成人患者23名 |
方法 | 患者の自宅寝室にてTPA®フィルター搭載空気清浄機(エアドッグ®)を24時間継続稼働させ、2週間ごとにアンケート調査を実施 |
評価項目 | 日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査票(JRQLQ) 、および活動性障害調査票(WPAI-AS) を用いて、症状・QOL・労働生産性を評価 |
倫理審査 | 公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター倫理審査委員会の承認を経て実施(承認番号 24B0002) |
明らかになった主な結果
本研究において、以下の結果が確認されました。
✓くしゃみ・目のかゆみ等の症状が有意に改善
空気清浄機設置後、例年の症状に比べて「やや軽い」「軽い」と回答した患者の割合が、
くしゃみで39.1%→69.6%、
目のかゆみで26.1%→65.2%、
涙目で21.7%→52.2%
へと、それぞれ統計的に有意に増加しました 。中でも鼻詰まり
については、最大で83%の被験者が例年より軽くなったと回答しました。
✓生活の質(QOL)が大幅に向上
QOLに関する17項目のうち、睡眠障害を除く
16項目で、例年より「やや軽い」「軽い」と回答した患者の割合が有意に増加しました 。
✓労働生産性の低下が軽減
アレルギー症状による労働能率の低下が例年より「やや軽い」「軽い」と回答した患者の割合は、21.7%→65.2%へと有意に増加しました 。
最大で、74%の被験者が労働生産性に関する症状の軽減を実感したと回答しました 。
研究者による結論
本研究では、以下の結論が述べられています。
スギ花粉症患者の自宅寝室にてTPA®フィルター搭載空気清浄機を24時間継続稼働させることで症状、QOL、労働生産性が改善する可能性が示唆された。
⚠️ 本研究に関する注意事項(ディスクレーマー)
- 本技術及びTPAフィルター搭載製品は、疾病の診断、治療、予防を目的とした医療機器ではありません。
- 本研究の結果は、特定の条件下で得られたものであり、すべてのスギ花粉症患者において同様の効果を保証するものではありません。
- 本研究は、医薬品やプラセボ(偽薬)との比較を行った試験ではありません。
- 本研究は、株式会社トゥーコネクトの主導および空気清浄機の提供のもと行われました 。また、著者に株式会社トゥーコネクトの関係者が含まれています 。